4周年を迎えて:人材が機能する組織とは?

法人設立4周年にあたり、多くのメッセージをいただき、ありがとうございました。

高度外国人材の活躍は、個人の能力や日本語力だけで決まるものではなく、組織のあり方によって大きく左右されます。

この数年、日本語教育の分野に関わる機会も多く、中堅日本語教師研修の運営委員・講師としての活動も行ってきました。

ただ、現場で強く感じていることがあります。

高度外国人材が日本語を学んでも、
・会議で発言できない
・日本人との距離が縮まらない
・チームの中で機能しない

こうした課題は、決して少なくありません。

そして多くの場合、それは「日本語の問題」として扱われています。

しかし本当にそうでしょうか。

実際には、
言語・文化・キャリアのズレが重なり、
人と組織の接続がうまくいっていないケースがほとんどです。

私は、
言語 × 文化 × キャリアの観点からこのズレを可視化し、
組織と人材の接続構造そのものを設計・再設計しています。

日本語だけに焦点を当てるのではなく、
制度の整備だけでもなく、

人材が組織の中で機能し、
成果を出し、関係性が回る状態をつくること。

そのためには、個人ではなく「組織の側」にある前提や仕組みを見直すことが不可欠です。

なぜ優秀な人材が機能しないのか。
その多くは、個人ではなく「組織の構造」に原因があります。

今後もこの領域に取り組んでいきたいと思います。

Thank you very much for your kind messages on our 4th anniversary.

Many challenges faced by global professionals in Japan are not simply language issues.

They often stem from misalignment between language, culture, and career.

My work focuses on identifying these gaps and designing and implementing solutions to reconnect people and organizations.

菊池領子
R production Inc. 代表
組織文化設計パートナー|高度外国人材定着支援コンサルタント

「優秀な外国人社員が育たないのはなぜ?」─ 採用後に直面する“職場ギャップ”の構造

「外国人社員を採用したけれど、うまく育たない……」
そんな悩みはありませんか?

こうしたケースで重要なのは、スキルや語学力そのものではなく、

・「何を求められているのか」を理解できていない
・キャリア感や職業観が言語化できていない
・日本語の表面上の理解ではなく“使い方”や“距離感”の理解不足

といった、認知や価値観のズレです。

とくに敬語については、
「社会人として敬語を使えなければならない」という思い込みが強すぎて、
むしろ話しかけられなくなる──そんな本末転倒の事例もあります。
一生懸命使おうとすると、どこかチグハグ・・・

 ある日、日本に来てまだ間もないN3レベルの外国籍社員がマンツーマン研修に遅刻してきました。

— 「先生、大変申し訳ございません」

と深々と頭を下げる姿。
あなたなら、どう感じますか?
どこか違和感を覚えませんか?

「知る」「わかる」「使える」は違うのです。

また、業務に関しても、
「学校で学んだこと」と「現場で求められること」が大きく異なることに戸惑い、
指示を受けても意図を理解できなかったり、
確認をせずに自己判断で進めてしまったりする場面も見られます。

— 「あれ、期待していたのとちょっと違う?」
— 「こんなこともできないの?」
— 「教えていたら自分の仕事が滞ってしまう。自分でやった方が早い……」

OJT担当者のこんな声が、現場で聞こえてきます。

こうしたズレは、単なるOJTや日本語教育だけでは解消できません。

重要なのは、

・なぜそのような反応になるのかを“構造的”に捉えること
・本人が気づきを得て、自らの行動を調整していけるように支援すること
・組織側も「育成の視点」を持つこと

このような視点でのサポートが必要です。

私が提供している研修では、実際の困りごとや場面を共有しながら、
言語・文化・キャリアの3つの軸を統合し「どこにズレがあるのか」を可視化し、
本人と企業の双方が理解し合える状態をつくっていきます。

・「語学力があるから大丈夫」と思っていたら、現場でつまずいていた
・指導する側が「なぜ通じないのか」がわからない
・本人はやる気があるのに、評価されずに自信を失っている

外国人社員の活躍の第一歩は、「誤解のない出発点」をつくることです。


「自社にも同じような課題があるかも?」と思われた方は、まずはお気軽にご相談ください。