令和 5 年度文化庁委託「現職日本語教師研修プログラム普及事業(分野:日本語教師【中堅】)」「日本語教育学会の人材,知財,ネットワークを活かした中堅日本語教師のための研修プログラム(通称:JCN研修)」講師育成コース 修了証を受領

2024年3月25日、令和 5 年度文化庁委託「現職日本語教師研修プログラム普及事業(分野:日本語教師【中堅】)」である「日本語教育学会の人材,知財,ネットワークを活かした中堅日本語教師のための研修プログラム(通称:JCN研修)」講師育成コースの修了証を受領いたしました。2023 年 7 月 1 日から2024 年 2 月 15 日まで、31 単位時間、全7ヶ月に渡るハードな研修でしたので、手にした時の喜びはひとしおでした。

メンターとしてご指導くださった講師の星摩美先生を始め、おおらかに見守ってくださったJCN研修の委員のみなさん、同じメンターとして学び合った同期の方々、そして、理想的な協働による変容で大きな学びと感動をもたらしてくれたメンティーの皆さんに、心より感謝申し上げます。


5名の中堅日本語教師のメンターとして伴走させていただいた7カ月。31単位時間と見ると少なく感じますが、主体的に学ぶようデザインされたプログラムは、研修以外に相当の時間数を要とするものでした。

修了レポートとしてまとめた研修企画タイトルは、

「新たな時代の日本語教師養成【中堅】―社会とつながる・自己実現のための日本語教育―」

中堅日本語教師が必要とする資質・能力を7つ挙げ、その養成のために「キャリア教育」の視点が重要であるという考えの下「キャリア教育と日本語教育の統合」と「協働」の2点を主軸にした中堅日本語教師教育の研修企画案をまとめました。

教師が「キャリア教育と日本語教育の統合」を意識することで、学習者の意欲、主体性を引き出し、学習成果を高めることができます。

また、協働を通じて、異なるライフステージの学習者をサポートする中堅日本語教師がつながることによって、ソーシャルキャピタルネットワークが生まれる。

そうした考えを実践したのが、先日投稿した、3月12日の沼津市沢田小学校におけるベトナム人児童フィさんへの授業でした。 ★ 投稿リンクURLは最後に記載

高度外国人財への研修を中心に担当する私と小学校で教鞭を執っていらっしゃる生田教諭。

一見最も遠く感じる異なるライフステージを担当する教師がつながり、VMO Japan株式会社副社長 Mai Nguyen (マイ) さんのご協力により実現したキャリア教育と日本語教育の統合の授業でした。

今後も企業や行政、地域、各機関の方々をつなげながら、知識の習得ではなく、何ができるようになるのかに力点を置いた、実践重視の研修を行ってまいります。それは、語学教育を超えた、キャリア教育の視点を持った人材育成の研修です。

外国人財との共生、協働のためには、まずは日本人が学ぶ。

そうした考えの下提供している、外国人雇用をする企業経営者、人事、現場管理職の方を対象とした研修と合わせて、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

R production Inc.代表
高度外国人財即戦力化&定着支援コンサルタント
菊池領子


★ 2024年3月12日投稿
【企業と連携した日本語非母語話者児童へのキャリア日本語教育】